「ご応募いただきました求人では残念ながら書類選考の通過が叶わなかったのですが別のポジションにて応募をご検討いただきたい旨」とは？

「ご応募いただきました求人では残念ながら書類選考の通過が叶わなかったのですが別のポジションにて応募をご検討いただきたい旨」の意味を解説します。

「ご応募いただきました求人では残念ながら書類選考の通過が叶わなかったのですが別のポジションにて応募をご検討いただきたい旨」とは？

この通知は、企業があなたの可能性を評価し、期待している証拠です。当初の応募職種では不採用になったものの、あなたの経歴やスキルが社内の別のポストで活かせると判断しているということです。

つまり、完全に不採用というわけではなく、「別ルートでの採用の可能性」が残されている状態だと解釈できます。ネガティブに捉える必要はありません。

なぜ転職で別ポジションを薦められた？

企業があなたに別のポジションを勧めてくる背景には、いくつかの理由が考えられます。

これは、あなたのキャリアの方向性を再考する良い機会でもあります。主に4つの理由が考えられますので、ご説明します。

• 別の応募者の方が適任だと考えた
• スキルや経験が不足していた
• 別の職種の方が適していると判断された
• 志望度を確かめるため

別の応募者の方が適任だと考えた

応募したポジションに、あなたよりもよりマッチしたスキルや経験を持つ候補者がいた場合、そちらが優先されることがあります。

しかし、あなたの持つポテンシャルやヒューマンスキルを高く評価しているからこそ、あなたの魅力を活かせる部署を探してくれているのです。これは、あなたの市場価値を認めているとも言えます。

スキルや経験が不足していた

応募職種が求める特定の専門スキルや実務経験が、あなたの経歴ではわずかに足りていなかった可能性があります。

とはいえ、企業側は「この不足は特定のポジションに限定されるもので、他の場所なら活躍できる」と考えています。企業は、「育てる価値のある人材」だと判断しているのです。

別の職種の方が適していると判断された

企業は、あなたの提出された職務経歴書を分析し、当初応募したポジションよりも、別の部署や職種の方があなたの強みを最大限に活かせると判断したのかもしれません。

例えば、現場職を志望したものの、マネジメント経験を評価され、管理部門のポジションを勧められるケースなどが考えられます。これは、客観的な評価だと言えます。

志望度を確かめるため

企業によっては、あなたが「この会社で働きたい」という意欲がどれほど強いかを試す意図がある場合もあります。

提示された別ポジションに対しても真摯に向き合い、応募を検討する姿勢を見せることで、あなたの入社への熱意を示すことができます。本当にその会社で働きたいかが問われているのです。

転職で別ポジションを薦められた時の対応4つのSTEP

別ポジションの提案はチャンスですが、すぐに飛びつくのは危険です。冷静に状況を分析し、自分のキャリアにとって最善の選択ができるよう、以下のステップで対応しましょう。焦らず慎重に進めることが重要です。

STEP1
一旦じっくり考えて回答する

企業からの打診に対しては、すぐに「はい」または「いいえ」で返事をする必要はありません。

まずは「ご提案ありがとうございます。一度内容を拝見し、○日までにご連絡させていただきます」と伝え、考えるための時間をもらいましょう。この熟考する姿勢も企業は評価しますし、あなたの判断ミスを防ぎます。

STEP2
転職の軸を再度見直しや確認する

別ポジションへの応募を検討する前に、あなたが転職で叶えたいこと（転職の軸）を再度確認してください。

「なぜ転職するのか」「譲れない条件は何か」を明確にし、提案されたポジションがその軸とどの程度合致しているかを冷静に比較しましょう。軸がブレると、入社後の後悔につながる可能性があります。

STEP3
仕事内容や条件面を確認する

別ポジションに応募する意思が固まったら、詳細な情報を企業に求めましょう。

具体的な仕事内容、責任範囲、勤務地、給与などの条件面が、当初応募したポジションとどう異なるのかを明確にすることが必要です。「思っていたのと違う」を防ぐためにも、遠慮せずに確認しましょう。

STEP4
薦められた職種で必要なスキルを確認する

提案された職種で求められる具体的なスキルや経験を、採用担当者に確認しましょう。

あなたの持つスキルで本当に貢献できるのか、また、そのポジションで働くことが将来のキャリアにどう繋がるのかを把握してください。不足するスキルがあれば、入社までに何を準備すべきかも見えてきます。

転職で別ポジションを薦められた際のメールの返信例

提案された別ポジションへの対応は、丁寧かつ迅速に行う必要があります。あなたの真剣さやビジネスマナーを示す機会でもあります。状況に応じた返信の例文をご紹介します。

打診を受け入れる場合

転職で別ポジション打診を受け入れる場合のメール文面例です。

件名：【氏名】代替ポジションのご提案に関するご連絡
株式会社〇〇 採用ご担当者様
お世話になります。〇〇です。
この度は、残念ながら当初応募させていただきました△△職での書類選考通過は叶いませんでしたが、代替ポジションとして□□職をご提案いただき、誠にありがとうございます。
ご提案いただいた□□職の求人内容を拝見いたしました。私のこれまでの経験（〇〇のスキル・経験など）が、貴社に貢献できるものと強く感じております。つきましては、ぜひ前向きに応募を検討させていただきたく存じます。
つきましては、一度、詳しい業務内容や勤務条件などについてお話をお伺いさせていただけないでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご返信いただけますと幸いです。
署名

打診を断る場合

転職で別ポジション打診を断る場合のメール文面例です。

件名：【氏名】代替ポジションのご提案に関するご連絡
株式会社〇〇 採用ご担当者様
お世話になります。〇〇です。
この度は、残念ながら当初応募させていただきました△△職での書類選考通過は叶いませんでしたが、代替ポジションとして□□職をご提案いただき、誠にありがとうございます。
ご提案いただいた□□職の求人内容を拝見いたしました。大変魅力的なポジションではございますが、私の現在の転職の軸と、業務内容が合致しないと判断いたしました。
誠に恐縮ではございますが、今回はご提案を見送らせていただきたく存じます。
この度は貴重なお時間をいただきながら、このような結果となり大変申し訳ございません。貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
署名

まとめ

企業から別ポジションを薦められることは、あなたの持つポテンシャルが評価されている証拠です。当初の応募ポジションでの不採用は残念ですが、完全にチャンスを失ったわけではありません。

転職の軸と照らし合わせ、慎重に情報収集を行ったうえで、あなたのキャリアにとって最良の選択をしてください。